冷え性と暑がりは一緒

 
子供のころから暑がりで、真冬も靴下を履かない人でした。
成長とともにまたそれは足元がベタつくので、余程の場合以外は素足の生活が40歳前まで続いていました。もちろん、冬には長袖もセーターも着ますし、暖房も入れますが、足元は裸足でという生活でした。生活のパターンといえば「朝起きられない」私の実家は裏が小学校だったが私は毎日遅刻をするほどの寝坊をしていました。
 
家業は商売をやっていたので早朝から自宅の作業場で両親は忙しく、朝早くから仕事をしており私がいくら起こされても寝坊しているので、親も呆れ果て仕事に入りますから私が起きて食卓に行っても家族と、姉はとっくに学校へ行き、朝食を食べたければ自分で棚から残り物のご飯を食べ出かけていました。
 
今の時代で考えてはいけない昭和20年代では、現在のような過保護は有り得ませんから大人は忙しくし、子供は子供で何か自分でする時代でしたから、可哀そうなんてイメージはありません。
 
それよりは「私が朝起きられない」それが原因でした。
体調不良が多く、小学校は登校しても半日で具合が悪くなり、先生から隣が自宅だから帰るように言われ、半日登校しては自宅に帰り寝ているような6年間を送っていた子供でした。病院には良くお世話になり、入院もしましたが、何とか生き延び中学になると、学校が遠くなり体も大人になってか、冷えを溜める器が大きくなってか、朝の通学は行けるようになっていましたが、しかし、やはり半日行っては具合が悪くなり、医務室で休んでは親に車で迎えに来てもらうというそんなパターンは続いておりました。
 
高校になってからは、その頃は分からなかった冷え取り健康法でいう、様々ないろいろな体質毒出しを起こしながらという、そういう10代を送る。
 
東京に出てきて仕事をやりながら、やはり年間に繰り返すそのパターンは治らず冷え取り健康法に出会い4足重ねる靴下を履くまでの生活は、社会人ですから朝の通勤はぎりぎりまで寝て、シャワーを浴び家を飛び出していくそんな生活で時間には遅れない努力をした生活が続いた。
 

自然に目が覚める生活が始まる

 
平成3年、重ね履き4足を履いた翌日から、勝手に朝の5時前後には、ぱっちりと目が覚めるようになりました。現在までの20年間、今も同じく目が覚めるようになっています。40歳まで朝は目覚ましも聞こえない、8時までは寝ていた生活が続き、40歳に靴下を履いた翌朝から、寝起きは窓の外の鳥たちのさえずる声を聴きながら同時間に目が覚める生活が始まりました。
 
その早起きをしてみると、午前中仕事に出かけるまで家事労働をするに充分な時間があり、週末にまとめて洗濯掃除は以来朝やって出かけています。
 
最初にはたまたま早起きが出来たんだろうと思うことも、以来変わらず目が覚めるとともに、早朝のスケジュールで出かける旅の場合も全く余裕が出来て楽になりました。
「遅刻と寝坊の原因は冷えである」それを知れる自分の半生から見た実践証拠の効果です。
 

“午前中は消化器の時間”、という説

 
”胃を休めるために午前中の食事は抜く” この説は驚いた。11時に過ぎると胃がきゅるきゅる、ぐるぐる鳴りはじめる。空腹感が沸き上がり、冷え取り前には胃が鳴るのは「食べなさい」という知らせの空腹感だと、昼食が待ちどうしい、そんなどこの人も同じような、3食を時間に食べる生活が続いていたことが、実はその空腹で鳴る音が「胃の毒出し音だと」冷え取り健康法の説には驚いた。しかし、同時に納得をしたものです。それから午前中はお茶程度の始まりを続けていたら、体も楽だし、午後消化器の時間を過ぎてランチすると、適度の量でお腹も満腹し、空腹感で満腹をしたいという食欲は無いと分かりました。また、仕事が忙しくてお昼を取る時間が無い場合は、もう夕飯と一緒にするという習慣もつきました。こうして、無理に食べなくて良いという新しい発想は今でな珍しくも無くなりましたが、20年前ではまだ「3食説」は根強く周りには奇異に思われていたものですが、今やマクロ食、ローフードなど、菜食生活は当たりまえになりました。
 

体質改善は容易でない

 
冷え取り健康法に出会い、それまでは短期に「食生活の改善」や体重を落とすためのダイエットなど一時的にはやっていましたが、それも3か月程度の禁酒、禁煙を唱えてもすぐに元に戻るようなものでした。
 
しかし、冷え取り健康法を実践していると、そのために靴下を履き始めたんじゃないことまでもが、理由はともかくも根本的な部分から体質改善が出来ており、前の食生活はもう嫌になるということなど、この原理は、何事にも飽きっぽい、あまりにも怠け者には、大変な奇跡を改善が不可能な分野の領域を覆すほど驚く体験でもありました。最初は些細な変化も、冷え取り健康法生活の年月から多くの生活改善がなされて今日(こんにち)に至ります。